第021章 男のやり方で解決する

冬木涼子の条件――それは当然、自分の戸籍を冬木家から抜くことだった。

縁を切ったあの日、彼女の頭にあったのは、後から言い逃れされないよう白紙に黒字で合意書を交わすことだけ。

戸籍のことなど、すっかり抜け落ちていた。

だが今日、警察署での一件が彼女に思い出させた。戸籍を移さなければならない。そうして初めて、冬木家と完全に切れる。

御堂柊吾は彼女の選択を当然のように尊重した。

「わかった。手配させる」

そう言って指示を飛ばし、御堂湊に処理を任せた。

冬木家は、冬木涼子の条件を聞かされるや、怒りで笑いが漏れた。

「もっと図々しい条件を吹っかけてくると思ったのに、戸籍を抜くってだけ?...

ログインして続きを読む