第023章 もう庇い始めた

冬木涼子は無邪気そのものの笑みを浮かべた。

「知らないよ?」

御堂柊吾「……」

冬木涼子がそんな名の知れた講師たちを知っているはずがない。そう思う一方で、彼らは確かに――冬木涼子の姿を見た直後に、揃って帰っていった。

いったい、どういうことだ?

……

一方、冬木家。

冬木美蘭は帰宅するなり、冬木陽斗を部屋に押し込み、鍵をかけて閉じ込めた。何を言われようと外へ出させない。

使用人たちにも命じる。

誰であろうと、扉を開けるな。

すべて手配し終えると、美蘭は今度は柔らかな顔で冬木雨音へ視線を向けた。

「雨音、あと三か月で大学入学共通テストでしょう。この期間は復習に集中しなさい...

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