第024章 何を見てる?問題を見ろ

御堂柊吾「……」

言葉のすべてが、彼女のその一言で塞き止められた。

……まあ、好きにさせるか。

冬木涼子は答案用紙を広げ、真剣な顔で問題に取り組み始めた。けれど、ときどき彼に問いかけてくる。

どうやら、一問も自力では解けないらしい。

御堂柊吾は根気よく解き方を説明した。

そして彼が解説するたび、彼女は頬杖をついて、じっと彼の顔を見つめてくる。

かっこよくて、優しくて、頭もいい。自分みたいな「落第生」にまで、こんなに丁寧に付き合ってくれる。

ふと、前世のことが脳裏をよぎった。最後の最後まで、彼は命を懸けて彼女を守ったのに――そのときの自分は、彼がどれほど彼女を愛していたのか、何...

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