第031章 彼女はどうやって入ってきたのか

御堂柊吾は彼女の回答用紙を受け取った。

冬木涼子がまた気の利いたことに、そっとペンを差し出す。

御堂柊吾はざっと目を通し、ゆっくりとうなずいた。

それを見た使用人たちは、そろって興味津々に首を伸ばす。

「若様、若奥様、今回は出来がよろしいんですか?」

「……ああ。伸びてる」

淡々と答えると、彼は赤ペンを取り、答案用紙の上部に大きく数字を書いた。

8。

そして、紙面いっぱいに踊る赤い××。

その場にいた全員が沈黙した。

これで「伸びてる」って……?

額に手を当てる者、顔を覆う者、眉をひそめる者、ため息をつく者。

若奥様の成績、うちの手のかかる孫よりよっぽど手がかかるので...

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