第034章 再び正体がバレる

白石彩花の顔色が、わずかに変わった。

だが彼女はすぐに平静を取り戻し、胸を張って言い切る。

「もちろん、私が書いたに決まってるでしょ!」

冬木涼子は返事の代わりに、白石彩花の履歴書を机の上へ叩きつけた。どん、と鈍い音がして、紙束がずれた。

涼子は冷えた目で彩花を見据える。

「この論文……全部、あなたの先輩たちが書いたものよね」

白石彩花の喉が、ひくりと動いた。

「あなたは『院長の令嬢』って立場を使って、彼らの成果を横取りした。相手は家柄も後ろ盾もない。逆らえば卒業できない、医療の世界で生きていけない……そう脅されて、仕方なくあなたの代わりに論文を書いた。違う?」

最後の数言で...

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