第035章 彼女も今は夫に守られる人になった

十人の面接がすべて終わった頃には、もう三時間が過ぎていた。

採用されたのは、たった三人。

冬木涼子は自分の執務室へ戻る。

松本博昭が大きな包みを抱え、彼女に差し出した。

「盟主様、幻月草以外は、必要な薬材をすべて揃えました」

「ご苦労さま」

冬木涼子は包みを開けて中身を確かめる。今回の薬材は、前回とは比べものにならないほど質がいい。

前回は急ぎだった。どうしても、出来はそれなりになる。

だがこの品質なら——仕上がる薬は、御堂柊吾の症状に大きく効くはずだ。

彼女は薬をしまい、部屋を出ようとした、そのとき。

警備部技術本部長がタブレットを手に、足早に入ってきた。

「盟主。門...

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