第038章 旦那様、手がしびれちゃった

「足、痛いんでしょう? 私が揉んであげる」

そう言いながら、彼の膝に掛かっていた薄いブランケットに手を伸ばす。

御堂柊吾はその動きにぎょっとして、慌ててブランケットを押さえた。

「いい——」

「柊吾、私、揉むの上手いんだよ。痛み、楽にしてあげられるから。恥ずかしがらないで」

言い終えるより早く、今度はズボンの裾をまくろうとする。

御堂柊吾はブランケットを押さえたまま、彼女の手までは止められなかった。

冬木涼子の指は手際よく、彼のズボンの裾をくるくると上へ押し上げていく。

御堂柊吾は反射的に拒んで、押しのけようとした。だが車椅子の上では身動きが利かず、彼女に触れることすらできな...

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