第043章 良心に背いて嘘をつく

「江崎悠白!」

御堂柊吾は名指しで呼びつけ、その視線にははっきりとした牽制が混じっていた。

江崎悠白は「俺が不快なら、みんなも付き合って不快になれ」みたいな顔をして、ふんぞり返って去っていく。

三日後――必ずきっちりキメて、あの若き名医を格好よさで殺してやる。

冬木涼子が、御堂柊吾の隣に腰を下ろした。

御堂柊吾は淡々と説明する。

「さっきのはでたらめだ。外に女なんていない」

冬木涼子は彼の腕に絡みつき、顎を肩に預けたまま、にこにこと覗き込む。

「柊吾、私に弁解してるの?

男の人が女の人に説明するのは、その人のことを本気で愛してる証拠だって、みんな言うのよ。だから柊吾、私のこ...

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