第045章 好きなら追いかけろ

冬木涼子は、皆の落胆を感じ取ったようだった。

彼女は淡々と言う。

「別に絶望する必要はないわ。薬が見つかれば、五割くらいは勝算がある」

口ぶりは控えめだ。

本当は九割以上の手応えがある。けれど、その「五割」だけでも、御堂家の人間にとっては十分すぎる希望だった。

医者である江崎悠白は、誰よりも知っている。どんな手術にもリスクはつきものだ。

不足している薬材について聞こうとしたが、口を開く前に冬木涼子は手早く荷物をまとめ、さっさと外へ向かった。

江崎悠白はすぐに追いかける。

御堂柊吾が御堂湊に目配せすると、湊も慌てて後を追い、冬木涼子に小切手を渡した。前回の分もまとめてだ。

今...

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