第058章 正体がバレた

御堂柊吾の容体は最悪だった。江崎悠白がどうにか息をつながせていなければ、とっくにここまで持たなかっただろう。

冬木涼子は迷いなく、柊吾の胸元の服をざくりと切り裂いた。露わになったのは、見ただけで背筋が凍る銃創。

それを見た江崎悠白が、反射的に手を伸ばして止めに入る。

「冬木涼子、勝手なことするな! もう十分ひどいんだ、余計に悪化させる気か!」

そのとき、田中さんが駆け込んできた。

「若奥様、手術室の準備が整いまし――若様!」

柊吾の傷を目にした瞬間、田中さんは甲高い悲鳴を上げ、腰を抜かしかけた。

冬木涼子は一切取り合わない。冷たく命じる。

「御堂湊、御堂澪。御堂柊吾を手術室へ...

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