第063章 家族全員が殺人犯

屋敷の使用人たちは、すでに夕食の支度を整えていた。

冬木涼子は心ゆくまで食べ、満足げに箸を進める。

御堂柊吾は、彼女がいつ見ても食欲旺盛なのを見て、思わず口元をゆるめた。

「夕飯、食べすぎるな。胃がもたれるぞ」

冬木涼子は醤油と生姜の香ばしいスペアリブを一切れ口に放り込み、もぐもぐしながら言う。

「私は若き名医なんだけど。どうして具合悪くなるのよ」

「それもそうだな」

御堂柊吾は小さく笑い、

「今夜はゆっくり休め。明日はK市を案内してやる。夜はまたオークションだ」

「うん」

食事を終えた冬木涼子は、自室へ戻ろうと立ち上がった。

執事が自ら先導し、寝室へと案内する。

扉...

ログインして続きを読む