第065章 高橋明彦を痛めつける

「それでビビったの?」

江崎悠白はゆっくりと口角をつり上げた。伏せた瞳の奥は、氷みたいに冷えた刃で相手を貫く。

「さっき、うちの柊吾のこと罵ってたときは、ずいぶん威勢よかったじゃん。根性あるって顔してさ。……で、今は何? 急に腰が引けた? ほら、続けて言えよ。俺は柊吾みたいに温くねえ。口から一言でも汚いのが出たら、頭ねじ切ってやる」

高橋明彦が返事をするより早く、江崎悠白は後頭部をつかんで、そのまま洗面台へ叩きつけるように押し込んだ。

蛇口がひねられ、水がざあざあと落ちてくる。

あっという間に、高橋明彦の頭は水に沈んだ。

息ができない。必死にもがく。

それでも江崎悠白の手は鉄み...

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