第068章 江崎若様は面子を気にする人なのか

高橋明彦は散々罵られ、まるで亀のように首をすくめたまま、一言も返せなかった。

高橋淳史も腹の底から煮えくり返っていたが、どうにもならない。だからといって高橋家総出で、あんなクソガキのせいで恥をさらすわけにもいかない。

結局、明彦に2億を送金するしかなかった。

それは高橋家が動かせる現金の全てで、足りない分は友人からも借りてかき集めた金だ。

送金を終えると、電話口に向かって怒鳴りつける。

「金は払った! さっさと戻ってこい、いいな!? このバカ野郎!」

そう言い捨てて、一方的に通話を切った。

怒声はあまりに大きく、個室にいる連中全員に筒抜けだった。ムーンストーンを届け、ついでに代...

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