第078章 香川美北は息絶えた

冬木涼子はスマホで適当に二枚ほど写真を撮り、そのまま彼女に送った。

葉山飛鳥は即座にテンションが跳ね上がる。

「うわ、マジで!? すごいじゃん涼子ちゃん。御堂柊吾って、あれ相当扱いづらいタイプでしょ。しかも今まで、誰もあいつから何かを奪ったことなんてないのに。いったいどうやったの?」

飛鳥は、オークションのあとに何が起きたのかを知らない。冬木涼子が幻月草を御堂柊吾から奪ったわけではなく、香川美南から取り上げたのだということも。

涼子もわざわざ話す気はなく、軽く流した。

「そんな驚くこと? どうしても聞きたいなら……色仕掛け、とか?」

「色仕掛け?」飛鳥が吹き出す。「涼子ちゃん、ま...

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