第081章 もう少しで正体がバレる

冬木涼子は、彼女たちの姉妹の情に胸を打たれた。

こういう姉妹愛――血のつながった家族のぬくもりは、前の人生で命を差し出しても手に入らなかったものだ。

こんなお姉ちゃんがいるなんて、香川美北は本当に幸せ者だ。

だが、冬木涼子は香川美南にきちんと現実を告げる必要があった。

「あなたが実の姉でも、すぐ移植できるわけじゃない。適合検査が必要よ。適合して、はじめて手術ができる」

涼子は言葉を切り、さらに畳みかける。

「妹さんのバイタルを維持できるのは3時間が限界。手術は3時間以内に始めないといけない。今すぐ、検査に行って」

「はい、はいっ」香川美南は必死にうなずくと、「今すぐ行きます」と...

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