第083章 夫の膝の上にうつ伏せになって甘える

冬木涼子が先を歩き、高坂景冶がその後ろをついていく。

高坂景冶は興奮と崇拝の入り混じった目で、冬木涼子の後頭部をじっと見つめていた。

さっきの手術は――とにかく圧巻だった。

盟主様が人を救うところをこの目で見るなんて、あまりにも凄すぎる。

あの一件だけで、十年分は学べる。

江崎悠白は、冬木涼子の涼しい顔を見て、もう大丈夫だと確信した。

「涼子ちゃん、やるじゃん。あんな複雑な手術、よくまとめたな?」

「当然でしょ」

私がいるのに、何か起きるわけないじゃない。

そう言わんばかりに返すと、冬木涼子は御堂柊吾へ視線を向けた。さっきまでの冷ややかさが、ふっと溶ける。途端に甘い表情にな...

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