第087章 彼女を信じている

冬木涼子は自分の考えを口にした。

「あなたの体内の毒素は強すぎて、ひどい滞りを起こしている。普通の穏やかな薬じゃ奥まで届かないし、効き目も出ないの。

幻月草は猛毒だけど、あんたの毒とはちょうどいい具合に打ち消し合うの。毒で毒を制して、まずは体に食い込んだ死毒を揺るがす。そこに数種の薬を合わせて、頑固な毒をほどいていくわ」

一度、息を整える。

「二段階目は鍼で経絡を通して、毒をあるべき場所へ戻す。

三段階目が手術。根から、毒素を完全に取り除く」

「……そんなこと、あり得るのか?」

御堂柊吾が言い終えるより先に、江崎悠白が堪えきれず声を荒らげた。

「幻月草は劇毒だ! 汁がほんの少...

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