第092章 あやし終えたあれも、こっちもあやさなきゃならない

御堂柊吾は彼女の様子を見て、眉間をわずかに寄せた。

夢の中で、いつ彼女を不安にさせてしまったのか――それがわからない。

もちろん彼は知らない。冬木涼子の不安の種が、自分の脚にあることを。

戻ったら、治療を始めなければ。

成功の見込みは五分。けれど、彼女は一切の「もしも」を許したくなかった。

彼に立ってほしい。もう痛みに苛まれ続けてほしくない……。

御堂柊吾は手を上げ、彼女の眉尻をそっと撫でる。

「大丈夫だ。心配するな。全部、うまくいく」

低い声で宥めると、彼女の眉は少しずつほどけていった。頬が彼の掌にすり寄り、そのまま深く眠りに落ちる。

頼りきった寝顔を、御堂柊吾はしばらく...

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