第116章

神崎飛鳥は金育と、翌日の昼に顔を合わせた。金育はそれまで、どうしてこんな家を借りようなんて少女がいるのかと首をひねっていた。自分ですら、この古い部屋に入るのは少し怖い。誰かに付き添ってもらわないと落ち着かないくらいだ。なのに、たった一人で住む気だなんて――いったいどこからそんな度胸が湧くのか。

その疑問は、黒髪ロングをさらりと垂らし、邪気のこもった笑みを浮かべる神崎飛鳥を見た瞬間、すとんと消えた。ああ、なるほど。たぶん……波長が合う、というやつだ。

金育は神崎飛鳥を連れて四階へ上がった。今は三階も四階も空きで、一階と二階にそれぞれ一世帯ずつ住んでいるだけ。普段いるのは年寄り二人きりで、若...

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