第124章

神崎飛鳥が取れた休みはたったの2日。時間も足りないし、そもそもこのまま滞在し続けるほどの金もない。外に出れば、食事も宿も全部出費だ。長居するつもりなんて最初からなかった。

それなのに、山の麓には黄色い規制線が張られ、関係者以外立ち入り禁止。登ろうにも登れない。

かといって、このまま引き返すわけにもいかなかった。今回だって新幹線代に宿代に、かなり持っていかれている。成果ゼロで帰るなんて、あまりにも割に合わない。次にまた来るにしても、また金がかかる。稼ぐのがどれだけ大変だと思ってるんだ。考えただけで胸が痛い。

結局、神崎飛鳥は麓をうろつきながら、別の登山口がないか探すしかなかった。

午前...

ログインして続きを読む