第143章

幽霊騒ぎに巻き込まれて以来、松波幸延と義沢友望は安倍晴明のところへ駆け込み、お守りを十七、八個まとめ買いしてきた。首から下げたり、ポケットに忍ばせたり、カバンにも何個も突っ込んだり、とにかく「身の回りに符がある状態」を常に確認していた。前川浩平以上に必死だ。

本当は神崎様から買いたかった。神崎様は桁が違う。なら符だって、もっととんでもないに決まっている。ところが当の神崎様は、そういうものを一切売っていなかった。仕方なく、次善の策である。

とくに、幽霊王が逃げたと知ってからの松波幸延はひどかった。神崎様にボディガードになってほしい勢いで、ひとりでは眠れないとまで言い出す始末。

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