第17章

本田優がスマホを取り戻したのは、それから三十分も経ってからだった。

消えていた時間が長い。配信はとっくに炎上して、コメント欄は地獄絵図――そう思い込んでいた。視聴者がどれだけ騒いでいるか想像するだけで胃がきりきりする。いや、それ以上に怖いのは、これから先ずっと「ビビり本田優」というレッテルから逃げられなくなることだった。

本当は名誉挽回しに来たはずなのに、結果は逆。ビビりの評判を自分で確定させただけ――。

それにしても、このお化け屋敷、邪悪すぎる。転んだことなんてほとんどないのに、同じ場所で二回もすっ転ぶなんてあるか?

本田優は胸の奥がざわついて、時間を巻き戻したくてたまらなかった。...

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