第187章

  首をかしげている間に、神崎様はもう倉中を踏み台にして古墓の奥へ入っていってしまった。跳ね女も赤い服の女の幽霊も、いつの間にか姿を消している。となれば、残る“乗り物”は倉中しかない。

  もっとも倉中は手足のそろわない半端者だ。背負うのは無理でも――踏むことはできる。まるで不思議な絨毯にでも乗っているみたいで、意外と乗り心地がいい。

  その場の除霊師たち「…………」

  背後が静かなのを確かめたのか、半分ほど進んだ神崎様が振り返って言った。

  「あなたたち、来ないの?」

  除霊師たち(来る来る来る。来るに決まってるだろ)

  ただし準備は万全に。護符、桃木剣、その他もろも...

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