第197章

馬渡鈴花は上着をきゅっとかき合わせ、湯たんぽを抱きしめたままガタガタ震えていた。部屋にいる連中を見回しても、彼女みたいに寒さで歯の根を鳴らしている者は一人もいない。

しかも、あの爺さんが死んでからというもの、どうにも身体の芯が冷え切って仕方がない。最初は気のせいだと思っていた。けれど今こうして比べてみると、胸の奥がひゅっと縮んだ。

嫌な予感がして、思わず何度も背後を振り返る。だがそこにあるのは、血の気のない白い壁だけ。何もない。何も、ないはずだ。

それでも、ぞわぞわと陰気な冷たさがまとわりついてくる。隣の部屋には――さっきまで生きていたはずの、あの人が横たわっているのに。

鈴花は頭の...

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