第25章

  デブと四は大木の陰に身を潜めていた。周囲には草木も生い茂り、夜は墨を流したみたいに真っ暗だ。よほど近づかれない限り、ここに二人も隠れているなんて気づかれない。自分から余計なことをしなければ、あの幽霊どもが通り過ぎるのを待って、それから逃げればいい――そう思っていた。

  だが、誰が想像できる?

  あの女の幽霊が、自分の眼球を引っこ抜くなんて。

  しかもそれを竹ぼうきにぶっ刺して、道を見ながら進むとか……そんな発想、人間にあるか?

  高いところは見通しが利く。竹ぼうきはもともと背丈よりずっと高い。そこに眼球を掲げ、しかもぐるりと全方位に回してくる。

  見つからないわけがな...

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