第27章

桐生大地は夜通し病院へ搬送され、緊急処置を受けた。高熱は下がらず、身体には凍傷の痕もある。運び込まれたのがあと少し遅れていたら――どうなっていたか分からない。

それでも結局、肺炎まで併発してしまい、意識は朦朧。悪夢にうなされ、うわ言が途切れない。見ているだけで、どれほどの苦しみだったかが伝わってくる。

知らせを受けた桐生恵子と桐生隆志は、すでに病院へ駆けつけていた。

痛々しい姿の桐生大地を目にして、胸が締めつけられるほどつらい。けれど同時に、心の底から安堵もしていた。何はともあれ、生きて戻ってきた。生きてさえいれば、それでいい。

恵子は涙を拭いながら病室の外に張りつき、片時も離れよう...

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