第33章

  仕事帰り、神崎飛鳥はついに念願のタピオカミルクティーを手に入れた。店の兄ちゃんがやたら親切で、タピオカに加えてナタデココまで入れてくれたのだ。黒くて丸いのと、白っぽい四角いの。見た目は正直いまいちなのに、口に入れたら意外なくらい当たりだった。

  タピオカはもちもちぷるん。ナタデココは甘くて、噛むほどに楽しい。ミルクティーもちゃんとおいしい。ミルクの香りがふわっとして、甘くて……ほんと、うまい。もったいなくて、一気に飲み干せないくらいだ。

  カップを両手で抱えたまま帰り道を歩き、ついでに竹ぼうき婆と跳ね女の分のロウソクを二本買った。――いや、今のロウソクってこんなに高いの? と、値...

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