第35章

その日、神崎飛鳥は大福を頬張りながら出勤した。

これがまた、いくら食べても飽きない。甘さはちょうどよくてくどさもなく、味の種類も豊富。口に入れた瞬間、思わずうっとりするほどおいしい。

部署に着くと、まず制服に着替える。すれ違った同僚には嬉しそうに手を振って挨拶した。

みんな穏やかで付き合いやすい人ばかりだ。ただ、体があまり丈夫じゃないのか、すぐ冷や汗をかく。

この仕事のきつさを思えば、そりゃ身体もやられる。

朝礼では、上司がわざわざ「神崎飛鳥の本採用」を全員に告げた。

業務レベルが抜群だと強調して褒めちぎり、拍手で迎えろ、今後は仲良くやれ――そんな流れで、神崎飛鳥はパチパチパチと...

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