第36章

神崎飛鳥は小さな贈り物を確認するため、こっそりトイレに逃げ込んだ。袋は全部で三つ。

一つ目の袋には、彼女にはさっぱりわからない瓶やら容器やらが詰まっていた。ラベルは英字だらけ。ここでまた「学がない」ってやつが刺さる。しょんぼりするしかない。人からもらったちょっとしたプレゼントが何なのかすら読めないなんて、あんまりだ……。そりゃ求人に学歴だの資格だのが並ぶわけだ、と妙に納得してしまった。

二つ目の袋には、これまた意味不明な箱。けれど箱には写真が印刷されていて、そこに写っている草花は山で何度も見たことがあるものだった。あのときは気にも留めなかったのに、まさかこんなふうに贈り物になるとは。つま...

ログインして続きを読む