第48章

どこからともなく人影が飛び出し、前を塞いだ。相手は高瀬拓真の腕をがしっと掴む。指がめり込むほどの力で、骨まで締め上げられるみたいに痛い。高瀬拓真は歯を食いしばり、蹴りを叩き込んで相手を吹き飛ばした。だが間髪入れず、次の誰かが飛びかかってくる。

 石冢育美は悲鳴を上げ、三時間かけて仕上げたネイルでめちゃくちゃに引っ掻いた。

「やめて! 来ないで! みんな、どっか行け!」

 一方、本田克也のほうも最悪だった。立ちはだかったのは、よりにもよって顔見知り――岩本哲郎。

 岩本哲郎は背が高く、鍛え上げた体つきで、筋肉が盛り上がっている。力も桁違いだ。その岩本が命知らずみたいに突っ込んでくる。本...

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