第66章

神崎飛鳥は上機嫌で廃ビルに戻った。明日の待ち合わせが楽しみで仕方ない。まさか自分にもこんな幸運が転がり込むなんて。火鍋を食べられただけじゃない、謝礼まで貰えるのだ。

瓶だのケースだのはもう山ほどあるから要らない。現金を貰えても、その大半は寄付しなきゃいけないけれど、ないよりはずっといい。1円でも多いほうがいいに決まってる。飛鳥は昔から、少ないことを嘆くより、増えたことを喜ぶタイプだった。

これなら、再来年の火鍋計画を来年に前倒しできるかもしれない。来年には、また火鍋だ。

飛鳥は気前もいい。例の跳ね女と竹ぼうき婆にも、あとで少し分けてやるつもりだった。謝礼を受け取ったら、蝋燭でも袋で買っ...

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