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葛城研二の脱税疑惑は、まるで感染症みたいに、ニューヨークの上流社会と法曹界の隅々まで広がっていった。

かつては業界の新星ともてはやされた男が、今や誰もが避ける厄介者。事務所のパートナーは次々と持ち分を引き上げ、顧客は雪崩のように離れていく。彼が必死に積み上げてきたものは、根元からごっそり崩れ落ちていった。

――これで、終わり。

私がそう確信しかけたとき、思いがけない一手が飛んできた。

村上朱里が、小規模とはいえ記者会見を開いたのだ。

私は六条修介のオフィスのテレビで、その生中継を目にした。

画面の中の村上朱里は、素朴な白いワンピース。作り込みすぎない化粧の奥に、わざとらしいほどの...

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