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玉子はスマホのアルバムを開き、指で画像をかき分けながら矢継ぎ早に言った。

「第一。この工場、ヤバい。かなりヤバい。中の機械は全部動いてるのに、全然生産してないの。設備のあちこちに薄く埃が積もってて、いくつかの棟を回ったけど、ラインにいるはずの作業員を一人も見なかった。これ、ただの空っぽのハコよ!」

胸の奥が、どすんと沈んだ。

金だけを燃やして、何も作らない化学工場。考えられるのは一つ――資金洗浄か、違法行為の隠れ蓑。

「第二ね……」

玉子の声がさらに落ちる。恐怖が、音の端に混じった。

「巡回の人を避けて、一番奥の廃棄物処理エリアまで行ったの。そこには何人か作業員がいた。でも……で...

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