第58章

私は、プロジェクトの実現可能性、想定される利益率、市場の将来性を、一本一本、明確に列挙してみせた。

どの数字にも根拠がある。どの主張にも綻びのない筋道が通っている。

「いちばん大事なのは――」

語気を強め、私はその場にいる全員を順に見渡した。

「この道は、どの1ドルも汚れがない。陽の下に出せる。決算書に載せられる。そして六条グループに、長期的で、安定していて、しかも胸を張れる成長をもたらします」

言い終えても、会議室は静まり返っていた。

だが、さっきまでの沈黙とは質が違う。空気が、確実に塗り替わっている。

若手の中核メンバーが何人も目を輝かせ、互いに視線を交わしていた。隠しよう...

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