第66章

六条修介POV

「俺じゃない!」

鈴木征夫の声が、静まり返った御霊舎に炸裂した。冤罪を着せられた怒りに、薄い恐慌が混じっている。

「六条修介、でたらめを言うな。中川将人は二十年も俺についてきた人間だ。俺は薄情な扱いなんかしてない。あいつが俺に隠れて、そんな真似をするはずがない!」

芝居がかったほどの熱演。腹心に裏切られた主の、痛切な顔。

鈴木は長老たちへ向き直り、深く頭を下げた。

「皆さま。私は六条家に忠誠を尽くしてきました。異心など一切ありません。中川将人は外部に唆されたか、あるいは私に私怨を抱いたか……だからこそ、あのような罪を犯したのでしょう。これは私の監督不行き届き、見立...

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