第80章

落合睦生は余裕たっぷりに手を叩き、勝者のような含み笑いを浮かべたまま、私たちと床一面の死体とを見比べるように視線を巡らせる。やがてその目が、六条修介にぴたりと止まった。そこにあるのは、隠しもしない嘲り。

「六条さん、見事な腕前ですねえ」

わざとらしく感嘆してみせ、舌打ち混じりに続ける。

「ここまで必死に更生アピールしてたら、もう昔の稼業なんて忘れたかと思ってましたよ。けど……ドブから持ち帰ったその獰猛さ、まだ抜けてないじゃないですか」

背後の客たちは、血の匂いに顔を引きつらせ、散らばる死体を見て、それから無表情の六条修介を見た。瞳の奥に浮かぶのは、はっきりした恐怖。

落合睦生が欲し...

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