第81章

葛城研二はもう落合睦生を見ようともしなかった。代わりに、縋るように私へ向き直る。瞳に渦巻くのは悔恨と絶望。冷え切った床の上を膝でずるずると進み、ついに私の足元へ這い寄ってきた。

「莉緒……ごめん、本当に……俺が悪かった……」

嗚咽で言葉が切れる。額を氷みたいな床に押しつけ、何度も何度も懺悔した。

「嫉妬なんかしなきゃよかった。傷つけるべきじゃなかった。許してなんて言わない……ただ、お願いだ。六条さんに……一度だけ、チャンスをくれって言ってくれ。死にたくない……!」

塵にまみれるほど卑屈な姿を見下ろし、胸の奥がぐしゃりと潰れた。

憎い。憎いのに、それ以上に、どうしようもない虚しさが押...

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