第83章

船長室の重たい金属扉を、全身の力で押し開けた。もう、これ以上ぐずぐずしていられない。

中の光景が、私の中に残っていた最後の希望を、粉みじんに踏み潰した。

船長と数人の上級乗組員が、それぞれの持ち場で身体を歪めたまま倒れている。計器盤の青白い点滅が、見開かれた目を不気味に照らし、顔には死の直前の驚愕がそのまま貼りついていた。

致命傷は全員、首。刃物で一撃。迷いのない、あまりに手際のいい殺し方。

濃い血の匂いに、電子機器が焼けた焦げ臭さが絡み合い、吐き気を誘う。

胃の奥がぐらりとひっくり返り、私は扉の枠にしがみついたまま、激しくえづいた。

吐けない。出てくるのは酸っぱい胆汁だけで、喉...

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