第7章

怜奈視点

 三ヶ月後、B市。

 アパートの窓辺に立つと、眩い陽光が降り注ぎ、部屋中をぽかぽかと温めていた。リビングでは、お気に入りのパジャマを着た怜央が積み木に夢中になっており、時折楽しげな笑い声を上げている。

 ここが、私たちの新しい家だ。2LDKのささやかなアパートだけれど、私と怜央が二人で暮らすには十分すぎるほど温かい場所。

「お母さん、見て! すっごく大きなお城ができたよ!」

 怜央が弾んだ声で私を呼ぶ。私は彼のもとへ歩み寄り、視線を合わせるようにしゃがみ込んだ。

「すごい! 怜央は本当に賢いのね」

 顔を上げた息子の表情は、満面の笑みで輝いている。手術後の経過は順調そ...

ログインして続きを読む