第7章

佑梨の視点

「何が俺をためらわせてるって?」俊介は突然、感情を爆発させ、私から身を引いた。「何度も言っただろう?君をめちゃくちゃにしてしまうのが、怖いんだ!」

彼は髪をかきむしりながら、居間を行ったり来たりし始めた。

「俺たちが一緒になったら、周りがなんて言うか想像できるか? 父代わりの男を誘惑した女だって。恥知らずだって。道徳心のかけらもない人間だって。そのレッテルは君に一生ついて回るんだぞ!」

「私が気にしないって言ったでしょ?」私は彼の手を取ろうと手を伸ばす。

彼はその手を振り払った。

「でも俺が気にするんだ! 君がずたずたにされるのを、黙って見てなんかいるものか!」

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