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第二十六章 - 沼地

ルーカス視点

「で、もし彼を見つけたら、どうすればいい?」アンジェロが俺に尋ねた。

「俺には緊急の用件があって、強力な魔法が絡んでいて、彼の助けが必要だと伝えてくれ。対価はいくらでも払うとな」

「ここに連れてきましょうか?」カミーユが聞いた。

「いや、場所は向こうの指定で構わない。ただ協力に同意してもらえればいいんだ。アンジェロ、話はカミーユに任せろ。地元の人間のほうが彼も安心するだろう」

「了解。あの距離でマインドリンクが届くかわからないけど、連絡が必要なら携帯があるしな」そう言い残し、アンジェロたちは墓地へと向かった。

俺たちのホテルはガーデン・ディストリ...

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