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第六章 異変

授業が始まってから二週間が経つが、教授たちの進めるペースは容赦なく速い。レオとロッキーは二年生なので、私とは一緒のクラスがない。

図書館のテーブルの向かいには、課題プロジェクトのパートナーであるアンジェラが座っていた。夜も更けてきたし、寝る前に夕食を済ませたい気分だった。アンジェラは素晴らしいパートナーで、実は同じ寮の二階に住んでいる。私たちは図書館を出て、寮への道を歩き始めた。

「角のレストランで食べ物を買って帰るつもりなんだけど、何かいる?」と私は彼女に尋ねた。

「私は大丈夫、ありがとう。ルームメイトがピザを買ってきてくれたから、もう戻るわ」と彼女は言った。

「了解...

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