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第１１章 - 計画

一日中不安が募り、授業に身が入らなかった。ニコに言われたことが頭から離れなかったのだ。アテネには若くて美しい女性が溢れている。エロスなら選び放題のはずだ。それなのに、なぜ私なのか？

ギリシャで私の正体を知っている者は、コスタ以外にはほとんどいない。そのコスタでさえ、私のことを詳しくは知らないのだ。いっそのこと、コスタに頼んでアンジェラの件を手伝ってもらうべきだろうか？

しばらく考えたが、すぐにその考えを打ち消した。彼は間違いなく父に報告するだろうし、そうなれば私は次の便で送り返されてしまう。実家の近くの学校に入れられるなんて、死んでも御免だ。やっと手に入れた自由なのだ...