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第二十二章 お仕置き

私は手を伸ばして紫色のウィッグを剥ぎ取ると、長い髪が肩にさらりと流れ落ちるに任せた。彼はグラスを置き、椅子の背にもたれて私を待っている。その瞳はくすぶるように熱を帯びていて、私は彼の膝に乗るべきか、それともバスルームに鍵をかけて閉じこもるべきか決めかねていた。

意を決して彼に歩み寄り、その足の間に立つ。彼は私を見上げ、じっくりと品定めするように視線を走らせる。今の私は、まさにボロボロの状態だ。彼の手が私の腰に伸び、私はその膝の上に腰を下ろした。

「トラブルに巻き込まれる才能だけは一級品だな。言ってみろ、そんなに言いつけを破るのが楽しいのか?」彼が私の肩に口づけを落と...

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