第5章
リリスの言葉は、重い鉄槌のように容赦なくアーサーの胸を打ち砕いた。
聖殿は、死んだような静寂に沈む。
誰もが、この天地をひっくり返すような大どんでん返しに喉を失い、息さえ忘れていた。
アーサーは目を見開き、顔色は紙のように白い。
「……う、嘘だ。ありえない」
必死に首を振り、足元がもつれるまま後ずさる。
「リリス、冗談だろ? お前はあんなに優しかった。俺を助けるために命まで投げ出したのに……そんな、お前が深淵の魔女だなんて……!」
「優しい? あははははは!」
リリスは涙が滲むほど笑い、知能の足りないものを見る目でアーサーを見下ろした。
「アーサー、あなたって本...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
縮小
拡大
