第182章

実は高橋桜は父親に全てを自分に残してもらおうなどとは思っていなかった。

しかし今、会社が将来すべて自分のものになると聞いて、心の中で無限の感動を覚えた。

「だから、国内なんかに行かずに、ここに残ってお父さんの会社を手伝いなさい」

感動はしていたものの、高橋桜はやはり眉を上げて言った。「それは難しいわ」

高橋お父さんはそれを聞いて、また少し困惑した様子だった。

「どうして駄目なんだ?桜、お前は今二人の子供を抱えて、会社を立ち上げるなんて、大変だぞ」

「大変なのは分かってるわ。でも同時にやりがいもある。お父さん、私はただ会社を経営したいの」

彼女は自分の力で二人の子供に恵まれた生活...

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