第221章

後半の一言に、高橋桜は思わず面食らった。

「私のこと、知ってるの?」

相手は笑ってうなずく。

「もちろん。もう五年も経ってるし、前よりずっと綺麗になったけど――一目でわかったよ。佐藤家で働いてた頃、うちの会社に提携の話をしに来ただろ? あのとき俺は、ただの平社員だった」

そこまで聞いて、高橋桜は腑に落ちた。

「つまり、五年で役員にまで上り詰めたってこと?」

「まあな」

「悪くないわね」

その実力は、嫌いじゃない。

けれど今、片づけるべきは会社の問題だ。

高橋桜が雇った管理担当――中岡海佑が、すぐさま打開策を口にする。

「実は、髙橋さんがこの件を解決したいなら、やり方は簡...

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