第7章

クロエ視点

 私は、ロージーが生まれた日の夢を見ていた。

 病室のベッドの脇にダミアンが立ち、私がこれまで見たなかでいちばん小さくて、いちばんしわくちゃな生き物を腕に抱いていた。ニューヨークの人間の半分を震え上がらせる、あの冷たく計算高い目が、とろりと溶けた蜂蜜のように柔らかかった。

「見てごらん」彼はささやいた。「俺たちの子だ」

 私は赤く潰れたような顔を細めて見つめた。「ちょっと……ブサイクじゃない?」

「新生児なんてみんなこんなもんだ。数か月もすれば変わる」彼は笑みをこらえきれなかった。「綺麗になるさ。母親みたいにな」

 名前はもう決めていた。ロージー。薔薇が私のいちばん好...

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