第104章

三上乃も林田知音も生まれつき目を引く。目黒らいもまた、幼いのに整った顔立ちで大人びて見える。そんな祖母・母・子の三代がショッピングモールやレストラン、映画館に並べば、否応なく視線を集める――それはもう、やけに絵になってしまうのだ。

けれど、世の中というのは意地が悪い。

海市は広いはずなのに、会いたくない相手には、こういうときに限って出くわす。

映画を観終えた帰り道。

目黒らいは「すごかった!」とばかりに小さな口をぱくぱく動かし、アニメの中で活躍したキャラクターを熱弁している。両手をぶんぶん振り回しながら、少し幼くて、それでいてまっすぐな物語の余韻に、まだどっぷり浸かっていた。

林田...

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