第115章

彼の顔はひどく険しかった。肘のあたりを掴む指に、骨が軋むほどの力がこもる。

「おまえの中で、俺はもう救いようのない悪党か? おまえの中で、俺は息子まで利用して傷つけるような人間か? ……らいのことを出さなかったら、おまえは降りてきて俺に会ったか?」

「目黒雲月……あの日のこと、忘れたの? 私とらいが誘拐された時、私は……あなたが私の生き死にをどうでもいいと思ってても、らいだけは必ず助けるって、そう信じてた。なのに、あなたは?」

「あなたがどんな人か、私はもう嫌ってほど分かった。分かってないのはあなた自身。……それとも認めるのが怖いだけ? 自分の卑怯さも、臆病さも、身勝手さも、愚かさも!...

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